ご覧頂くのは、PAOの中でも一番販売台数が少なかったテラコッタ色のPAOである。こ の車両は現在走行41000キロほどと非常に少なく、販売から数えて22年経つ現在では 確実に希少性のある一台と言えよう。しかし 走行がいくら少なくても経年による劣化が進行しており、エンジンや足回り、さらに は外装内装ともそれぞれにトラディショナルグレードに採用される仕上げを施し新た に命を吹き込んだ。今回も純正（オリジナル）とオーナーの意見を両立するためにスピードウェルはトランク内部のスペアハウスの板、ワイパーなどには当時物のオリジ ナルパーツを状態を整えて採用（装着の仕方にも注意を払う）。フロアマットなども 特別なクリーニングを施し綺麗なモノとなった。そしてオーナーの意見の見所はフロ ントグリルやホイールのカラー『ホワイトラッカーフィニッシュ』や内装『ウェル 60』の張替えである。特にウェル60レザーシート裏のポケットには旅用のカバンを彷 彿とさせる色見での張替えが行われたことにより、そのイメージに合わせるべく外装 ではフロント、リヤともに純正オプションのマッドガード『泥除け』が追加されてい る。純正（オリジナル）とオーナーの思いを両立させるPAO。これぞまさしく逸品で ある。