日産ラシーン誕生秘話をラシーンの生みの親「平林氏」に独占インタビュー。Vol.2

日産ラシーン海写真 日産パオ テラコッタ
2011.5.1
不思議なクルマ『ラシーン』の事が
もっともっと知りたくなった。
前回のウェルマガジンで平林氏にラシーンにまつわる沢山のお話をお聞かせいただき、皆様にもお伝えすることができた。 ラシーンのウェルマガジンをきっかけに、ラシーンをより深く知る貴重な機会になったことは間違い無く、ラシーンを扱う身としてはお客さまにより正確な情報を発信できるようにもなった。 しかし、それは「もっとラシーンのことが知りたい。」「もっともっと深く知りい。」という願望と探究心に火がついたのである。
ラシーンというクルマを、考えれば考えるほど、見れば見るほど不思議なモノだ。四角い車なのに尖ったところが無く、さらに直線は存在しない。 ルーフレールも直線と思い込んでいたのだが、やはり大きなアーチを描いているのあった。何とも愛らしい。
現在所有されている方のラシーンの見方はまったく違う2つの方向性に分かれている。それは一方はアメリカンな方向性。ジープやハマーなどの様なバリバリのカスタマイズでお乗りになる方もいれば、 もう一方では素朴な感覚、ヨーロッパテイストのやさしい感じでお乗りになられている。その両極端にあるはずの物(方向性)がラシーン一台で成立しているようだ。 何とも大きな器で愛らしい。車好きの方は大抵、他の車と比較しながらその車の話をする。しかし、ラシーンほどその比較対象に上がってくる車の数が多いのも珍しい。 それは、Jeepやハマー。フランス車。東欧の車。フィアットパンダなどなど。100人いたら100通りの見方があるのではと思ってしまう。
なんとも、つかみ所無く愛らしく、ラシーンの他にない独自性の高いデザインがそうさせるのかもしれないが、前回の平林俊一氏のインタビューでもおっしゃられていた言葉通り、 『ラシーンは四角いキャンバス』なのだ。見る人、乗る人によって個性を自由に描ける、受け入れてくれる車。それがラシーンというクルマだった。
そんな不思議なクルマ『ラシーン』の事がもっともっと知りたくなり、またまたご迷惑と思いつつも再びラシーンのデザイナーである平林俊一氏にお話を聞くこととなった。

インタビューを始めると同時に当時のラシーンの記事が記載された大量の雑誌が平林氏によって並べられた。 そして、いろんな雑誌をペラペラめくりながらラシーンのお話ししていてある記事での平林氏の発言にウェルは釘付けとなるのである。
平林氏:「南仏風ピクニック。でもフランスっぽいって感じたんだね。」
ウェル:「南フランス?」
平林氏:「当時フランスというキーワードは言ってないと思うよ!」

南フランス(南仏)とは?
実際には南フランス(南仏)というキーワードやコンセプトはラシーンを開発デザインする上で存在しなっかたキーワード・コンセプトとの事だったが、 その南仏のイメージとラシーンのコンセプトが必ずしも離れていないという。 そして実際にラシーンが販売された時には、フランス車からの乗り換えも多かったとのことである。

南仏とは、洗練され都会的なパリと対象的に、素朴で農業国としての側面を垣間見せてくれる。 ハーブや自然が豊かなイメージだが決して田舎ではなく、そして何より南仏はプロバンスに代表されるように「リゾート」なのである。

ラシーン開発当時、横浜にインターコンチネンタルホテルがオープンし、高級なリゾートホテルブームが到来する。 『カジュアルな車だけど「ホテルにも乗り付けられるようなリゾートが合う車』というのもキーワードの一つだったようだ。 「気張って高級な車でリゾートホテル行くのもかっこよく無いし。かといって普通のちっちゃな車ではちょっとおもしろくない。」 そんな開発チームが思う高級でも無く普通の車でもない「リゾート」が似合う車とはいったいどんな車なのだろうか?

「単純に高級な車では無く、すこしチープなかっこ良さ! 」
「チープなかっこ良さなんだけど、本当のチープではない。」

ラシーンが開発される以前の日本はバブル経済を謳歌しており、少し背伸びをした消費構造が出来上がっていたようだ。そんなバブルを引きずっていた時代背景を基にした消費構造に少なからず疑問と違和感を感じとっていたのであろう。 ファッションの世界でも、ジャケットに肩パットが入ってピット張っているイタリア系のスタイルがかっこ悪くなり始め、肩パットのないフランス系ジャケットにシフトし始めていたようだ。 当時A.P.Cもagnes bから独立して間もない頃で、平林氏も参考の為、一度リサーチに代官山まで出かけたとのことである。『肩パットがとれ、なで肩で少し柔らかい感じ』が何ともラシーンの雰囲気とクロスオーバーする。

1980年代バブル期までは顕在化されたニーズがあり、生活がより豊で便利になり、作ればモノが売れる時代で、マスマーケット(一般大衆向けの市場)同じモノ・同じ行動を求める画一的な顧客層が存在した時代である。 ラシーンが開発・販売される1990年代は新しい世代により個性が多様化に向けて大きく動いた時代と定義されており、そんなラシーンの感覚は新しい価値観や概念を敏感に取り入れていたことが分かった。 高級な物一辺倒の時代から「もっと、自分らしく身の丈にあった物へのシフト。」その新しい動き、感覚が「チープなかっこ良さ!」とラシーン開発チーム内では考えられていたようだ。 では「本当のチープじゃない。」とはいったいどういう事なのだろうか?

全体としては余裕かましてるけど一つ一つはもうすごいきっちり造りこまれている。
当時の車のデザインの主流はデコラティブ(ゴージャスな飾りつけなど)な方向性であったのだが 開発チームはもっとこれからは過剰なデザインでは無くシンプルな方向性に向かうという事を感じ取っていたようだ。 実際ラシーンが発売された1995年当時は無印良品がブームになったりしている。 無印良品はブランドまで削ぎ落とすシンプルさである。
ラシーンの基本造形は過剰なデザインが行われることは無く、あくまでもシンプルな方向性に向かってデザインが行われる事となり、 結果的にボディは四角くてスキッと豆腐の様な、または石膏の様な感覚で、なんともあっさりとしたフォルムに見える。 しかし、ただシンプルなデザインでは「出来損ないの車」「チープな車」になってしまう可能性があるとのことだ。 そう、そこには「本当のチープじゃない。」という大切なキーワード(ニュアンス)が抜け落ちているからである。 そこで「本当のチープじゃない。」を成立させるべく、シンプルな四角い車だがディテールを凝るに凝ることによってチープではない、ちょっと高級感・質感をラシーンは実現しているのである。 つまり、
車全体としはそうは見えないが、とにかく各パーツや機能部品は細部まで作り込むという手法をとりいれたのだ。

ラシーンその物のコンセプトではないんだけどプリミティブ(原始的)
「”例えば道具”元々ラシーンは道具美・機能美も追求してる」
「要するにパーツをパーツらしく、機能部品をとにかく凝る」
ラシーン開発当時、開発チーム内であるキーワードがちょっとした内輪のブームであったとのことだ。 それは「プリミティブ(原始的)」というキーワード。そのキーワード(プリミティブ)自体がラシーンのコンセプトでは無いとのことだが 少なからずラシーンに影響を与えると平林氏は分析しているようだ。 では、ここでいうプリミティブ(原始的)とはどういことか。
「人間が使うことを考えてアナログ感覚に。」
「より不透明で電子制御の時代になっていく時だから、逆にきちんと人間が使う感とか、 機能に応じて血が通ってる感じを意識した。」
原始的とあるが、それは原点回帰でもある。そう、メーターを計器として再認識したり、鉄製ホイールがそのまま似合ったり。 メーター類も緻密で計器感を感じされるように凝られており、実は裏側では一つのパーツだが、スピードメーター・回転数メーターがそれぞれ独立した計器のように配置され、メモリ感をしっかり出すようにデザインがなされている。 本来スピードメーターなど計器類は速度やエンジンの回転数を人間が知り把握するための物だった。
しかし時代はデジタル表示でデコラティブなデザインがどんどん施されていた。そんなところに対する原点回帰のデザイン志向でラシーンは考えられているのである。 グリルとかヘッドライト、ドアハンドルなどの機能部品、そういうモノ一品一品に異様に凝っている。

また、前回のウェルマガジンでもお伝えしていたが、最近のクルマのバンパーはボディと一体化したデザインがほとんどである。 しかしラシーンのバンパーをご覧頂きたい。 前後とも四角いバンパーというものが、ボディーにガッチリ装着されているのがよく解かる。 この様にバンパーはバンパー、ヘッドライトはヘッドライトというプロダクト、 シンプルですっきりだけでは無く、機能の復元というのもを意識した原点回帰と道具美をラシーンは追求しているのである。 そして
「ベーシックが基本良い訳で、スチールホイールを履いているのがカッコよく見えれば良い。」
つまり’やり過ぎない’ということもラシーンには大切であり、ラシーンらしさが感じられるところでもある
ラクに楽しいクルマ、ラシーン。
当時のセダンはとにかく車高が低くて薄いことが車のかっこ良さの基準だった。しかし、大げさな四駆では無く四駆系の車高がちょっと高くてタイヤが大きい車の方が、 日本中どこでも気軽に走れて「ラクに楽しい」ということを平林氏は考えていたようだ。
確かにラシーンはコンビニの車止めにバンパーが擦るとか気にせずに止められるし、またはコインパーキングの段差なんてのも四駆でスイッと乗り越えてしまう。 高速のカーブも安定したまま曲がり切れてしまう。なんだったら雪道などもスイスイと走るのである。道路事情を他の車ほど考えて走らなくていいってことは単純にラクで楽しい車となるのだ。

そして、そんなラクで楽しい車を作ろうと思ったときに日産ブルーバード(U12型)で採用されていた技術と、ラシーンのやりたいことがかなり一致してきたとのことだ。 その技術をとりいれたパルサーをベース車としたときに、フロントオーバーハングとかリヤオーバーハングを極力カットすればその気分(ラクに楽しい)は十分可能と考え、ラシーンに採用された。 あくまでも、生活の中で実用的な形、そしてラクで楽しいを実現する為にラシーンは四駆という機構を採用したのであった。
「ラクに楽しい」はそれだけではとどまらない。
「なおかつうちのラシーンボコボコでしょ!ドアもきれいにしたらいいんだけど、 フランス車のいいっ所って錆びてもかっこいいよね」
(平林氏は現在もラシーンに乗られている)
たしかに絵になる写真の車はたいてい錆があったりすこし凹んでいたりで、それがとても良い雰囲気と味を醸し出している、と言える。 もっと言えば、ポンコツの車ほど愛らしく、ノスタルジックな感覚を覚えてしまう。
「さびて、またそこを塗装してもいいし。ジーンズわざとじゃんジーンズみたいにわざとキズつけたりして。車もそれでもいいじゃん。」
「そういう軽さっていうか、気分の軽さ。ピカピカに磨くだけじゃなくて。」
そう、ラシーンのボディは剥げて色褪せた感じがなんともいえずいいものなのである。 新車はもちろんピカピカでワックスがけも楽しいものだ。しかし、そのピカピカを持続させようと思えば結構大変である。 もしかしたら屋根付きの車庫が必要かもしれないし。毎月ワックスがけが必要かもしれない。 ジーンズも使いこんで色褪せた感じもいいし、ラクにはけて楽しいものである。また、キズや汚れに愛着までわいてしまうものである。 ラシーンもそういった使われ方もキーワードとしていたようだ。
フランスチック!?
デザインチームはラシーンにルノーキャトルの良さとか、少し装飾的ではあるがシトロエンの2CVとかの良さを折込たいと思っていたとの事だ。
「先にフランス車じゃなくて、案外フランス車の良いと思っている事と近いぞ、ということだと思う。」
シトロエンの2CVとかルノーキャトルの良さとは、デザインや・車形の話ではない。その車の使われ方の話なのだ。
日本では滅多にお目にかからなくなってしまったルノーキャトルだが日本ではオシャレでそれを乗っている方がほとんどだ。 しかし、実際フランスで使われてきたルノーキャトルや2CVは実用車であり農業をされる人が普通に道具として乗ってきた車なのである。 ルノーキャトルは1961年から製造し生産台数は1992年12月の生産終了までに約835万台で、モデルチェンジ無しの量産車としては史上第3位の生産台数を記録している小型大衆車。 道具としての車を追求されており、タイヤが細く、そして車高が少し切り上がっいる。日本でいうあぜ道を軽快に走れるような仕様として出来ているようだ。
ルノーキャトルはRVであり、タイヤは細く野道に乗り入れが可能で、農機具を乗せてもかっこ良い感じがあり、しみったれた感覚が無いところに平林氏はとても共感していたとの事である。 そういう使われかたとしての感覚がラシーンのキーワードになっていたコトは間違い無いだろう。 あくまでもラシーンは生活の道具としての車、そしてこのコンセプトを追求すればこそ、案外フランス車の良いと思っているところに近かったというとこになるようだ。
スローがかっこいい。
日本四駆。生活四駆。
すべてがそうでは無いのだが、当時の四駆の使われ方といえば、森の中をガーと走ったり浜辺をガーっと走ったりして楽しんでいた。 そして、四駆が浜辺を走りウミガメの卵を潰してしまうというとこがニュースで話題となっていたのである。
平林氏は本来自然に近い車が自然破壊の車になっていたと感じて違和感を感じていたようである。 四駆というところだけを見ればラシーンも同じなのだが、開発者が込めたラシーンの四駆への想いはかなりそれとは違っているところが非常に面白いところだ。
「森や海の自然のそばまで行って、そこから先は人が歩いていこうよ。」
メンバーの一人がアフリカ旅行後にプロジェクトに参加されたのだが、そこでの話がよりラシーンのコンセプトを具体的にしたようである。 ポレポレっていう言葉があってポレポレはスワヒリ語でゆっくりゆっくりという意味なのだが、四駆でアフリカの大地を時速100kmで走ったところで気分はポレポレ(ゆっくり)なのである。 大自然が存在するアフリカでは日本では大げさな四駆であっても、ちっやな車に過ぎなし、それ以外の車は走られないと言っても過言でははい。 しかし、それは日本では違うのである。日本では100kmといえばかなりのスピードで今までの四駆ではやはり大きいのである。同じ四駆でも場所が違えばすべてが違って見えるのだ。 そこで、
【自然の中で生きる人のタメの四駆】【自然を愛する人のタメの四駆】【日本の中での本当の意味での四駆】【草花をタイヤで踏みつける手前で止まってそっから自分の足で歩く四駆】
として、ラシーンが思う四駆は日本の中での最適なサイズとして考えられたのである。
日本ではあくまでもポレポレ、スローが四駆には似合うのである。

Nature Trail ネーチャー・トレイル
自然に近いラシーンだけあって開発コンセプトの一つに「Nature Trail ネーチャー・トレイル」というキーワードが存在している。 ネイチャーな思考にどこでも行けるって意味でも四駆にしようみたいなことがラシーン開発コンセプトにはあったのようだ。

ネーチャーとは?
ネーチャーゲームと言う遊びがあります。 辞書ではさまざまなゲームをしながら体全体で自然と触れ合うことによって、人間と自然の共存の大切さを子供たちに実感させる教育手段で アメリカのナチュラリストであるジョセフ=コーネルが考案したものだそうだ。 ナチュラルの持つ自然という意味以上に、学術的、科学的、教育的な意味合いとして、あえてネイチャー(ネーチャー)を選択し記憶が有あり、プリミティブ(原始的)な意味合いも含んでいるとのこと。
当時ネイチャーカンパニーと言う、雑貨屋さんがアメリカから入って来て家庭で楽しめるプラネタリウムやイルカやクジラの鳴き声CD、フィギアなど自然と人間との共生を楽しみながら考えるショップが流行っていたり、 エコツアーの兆しが見え始めていたり、ナショナルジオグラフィックが流行ったり時期でもある。英語の意味合い以上にナチュラルより、ネイチャーの方がより深く思考しているようなイメージも有ったそうだ。 例えば平林氏の説明によれば、ナチュラルと言った場合=生成りの生地や自然木などの印象。ネイチャーと言った場合=天体観測をしたり、トレッキングをしながら自然観察と言った違があるようだ。

トレイルとは?
現在はエクストレイルにトレイルの部分だけ引き継いでる。足跡、オフロード、荒れた道などを表わしているのだが、エクストレイルは「X」はスノーボード、スケートボード等、若者に人気のスポーツ競技であるX-treme (=extreme) sportsに由来しており、ラシーンはネーチャーなので自然を知る気持ち、優しさや敬愛がこもているのである。

そして、ラシーンの大型サンルーフはまさにネーチャーから生まれた産物なのである。平林氏が合宿でラシーンのスケッチ描きに行った場所から少し北に行くと野辺山の天文台が有あったそうだ。 そこは日本で最も星がよく見える所なので天文台が出来たという場所なのであるが、そこに装備されている大型望遠鏡も影響を受けているとのことだ。 それは「星空を寝そべって観察出来るクルマ!」である。コンセプトに共感したエンジニアの方の提案でシートを倒して星の奇麗な冬の空、目一杯星空を楽しめる超大型サンルーフ (スタールーフと言ったほうがよいかも?)を提案してきたそうだ。それほど素敵なコンセプトだったのと、なんともいい開発秘話が聞けたのである。 是非ともラシーンのスタールーフ(ここではあえてサンルーフとは言わずスタールーフというようにする。)から夜空を眺めてみたいと気分とみんなもなってしまったことだろう。
このスタールーフであるが、通常サンルーフはルーフ一体のデザインでにより大きく有ないのだが、そこは機能の隠し事をしないラシーン。 ガラスのレールを外にはみだすことにより、超大型サンルーフが成立しているところがただただ脱帽である。 ラシーンのシンプルなルーフ形状も大型サンルーフが成立した要因なのである。
先で出てきた「スピードメーター・回転数メーターがそれぞれ独立した計器のように配置され、メモリ感をしっかり出す」というのは 実はカメラ、望遠鏡など光学機器にみられる精緻な感覚を表現しているということだ。

ラシーンに乗って自然のあるところまで行き、そこからは歩いて自然散策。
夜はスタールーフからゆ〜くりと夜空を眺める。ゆっくりとね。
スローで行くことにしよう!


HyperNeutral 平林俊一
幼少の頃、父に連れられて鈴鹿サーキットに行くところからクルマに興味をもつ。 1991年、日産自動車に入社。デザイン本部、デザイン開発室に配属される。 ショーカー・デュアドのパーツデザインを手掛けた後、ラシーンのエクステリアデザインを担当する。 その後ルネッサ、エクストレイルのインテリアを担当、1999年に独立。 概念、デザイン、音楽と多方面で活躍する。
http://blog.livedoor.jp/its_new1969/
あとがき
何も意識することなくこの車に乗ると自然と冒険がしたくなったり、何も意識しなくても、風、太陽、景色、夜空を感じられるクルマという想いと、自然にナチュラルに楽しい車とあわせて伝えたかったかもしれません。 これは、スピードウェルの勝手な想いかもしれませんが、皆様にとってラシーンの新しい魅力の発見に繋がれば幸いであります。 また、長期に渡り取材にご協力いただいたラシーンデザイナー平林氏にはこの場をお借りいたしまして御礼申し上げます。これからもずっと日本いや世界中で走り続けてほしいクルマ、ラシーン。私たちはこれからもずっと熱く応援致します。