月刊スピードウェル番外編
ご覧頂くのは2012年5月23日に東京は帝国ホテルで行われた株式会社光岡自動車が製造する新型ビュートのお披露目式である。今回の新型ビュートはタイで生産されている日産のマーチをベースに開発が行われており、初代と2代目からはるかにデザイン面でも進化した。外装では、フロント、リヤ共にプレス成形されたスチールで製作され、スポット溶接などで溶着されており、申し分ない仕上がりに。内装では、ダッシュパネルやドアトリムのすべてが本革を多用し造り替えられている。ノスタルジックな趣がデザインの軸にあるが、新しい旧いといえば正しいだろうか。そのノスタルジックさが現代人における精神安定剤となっているような気がする。そしてクラシックなものではないBe-1、PAO、FIGARO（パイクカー）とは別の次元の車であり、新型ビュートはコンパクトプレミアムカーというジャンルで生息しているわけだ。檀上には副社長とチーフデザイナーの青木氏があがり、それぞれのコンセプトやデザインについてのお話があった。今回、SWでは少し製作のお手伝いをさせていただいているから、これぞまさしく逸品である。