フィルム写真 日産パオ日産ラシーン

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今回ご覧頂くのは1950年代のカメラで写したRASHEENとPAOのフィルム写真である。昨今はデジタルカメラの普及によりフィルムの現像など行うことはなくなったわけであるが、せっかくRASHEENやPAOに乗って楽しんでいるのだからついでに写真を撮るのも楽しみましょうということで、今回はライカのバルナック3aに、レンズはノンコーティングのズマール、フィルムはコダックGOLD100を使用して撮影した。1950年代はまだモノクロフィルムが主流であったから、レンズ自体にカラー寄りの仕上げが施されていなかった。そのことにより、カラーネガフィルムを使用すると彩度の浅く写るのが特徴である。しかしデジタルカメラのように、どれだけ鮮明で忠実に写せるのかといった思考と競争はあったにも関わらず、フィルムカメラの思わぬ写りっぷりは、現代社会の緊張からいっきに解きほぐされたかのような、言葉では表現しきれない優しさと楽しさがある。そして重要なのが写真一枚に対しての思いではなかろうか。デジタルでは写真は捨てるように撮る事が可能であるが、フィルムは24枚撮りや36枚撮りが基本であるため、要らぬ写真など撮ることは一切出来ない。だから一枚に対しての集中力は中途半端なものでなく、撮り終わったあとは何かスポーツでも熱中していたかのような感覚で心中は汗だくであり、爽快感さえ漂っている。お洒落なクルマをお洒落なカメラで撮影する。これぞまさしく逸品である。
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