ご覧頂くフィガロだが、平成3年式のAT、カラーはエメラルドである。フィガロは平 成3年に日産により2万台限定で販売。面白いコトに3回に分けての抽選によりオー ナーが選定されたという。機械的にエンジンはBe-1、PAO同様MA10型の1000ccではあ るのだがターボチャージャー付き（マーチターボの後期型と同じ）で最高出力は76PS と高出力。内外装のデザイン面では、クルマを装飾するという発想によりデザインさ れた花弁のモチーフがボンネットバッジから始まりインテリアの随所にあしらわれて おり優雅さが演出されている。特に内装には本革ホワイトレザーシートが高級感をか もしだしているようであるが、内装の全てがホワイトというカラーで統一されている さまは、日本のクルマではないと勘違いされる所以でもある。そして、今回驚くこと にこのクルマは助手席、後部座席と新車時のビニールカバーがかぶされており、未だ 乗車されていないという、このクルマだけであろうといえる極上の状態。現代にノス タルジックなオープンツーシーター。これぞまさしく逸品である 。